真実をねじり、自分に都合いいよう話を作り上げ、上司に吹き込み、周りを味方にし、人を貶め自分を守ろうと翻弄する。周りの人はリーダーの話だからと信じ込む。その的となった人は、その日を境に、仕事と信頼を失いかけた話。うわさのスピードは想像以上に速い。そして今も尚、その過去に苦しめられている事を、知る由もなくあのまま暮らしているのだろう。
うわさ話は時に人を叩きのめす。そして風評被害により信頼を失くす。そんな記憶はないだろうか。その話を、お節介にも別の場所に持ち込み、あたかもお気の毒のように拡散するスピーカーと呼ばれる存在を知っている。
うわさと関連する言葉
ゴシップ…知人・友人など個人に関するうわさ話
都市伝説…語ること自体に楽しみがあるうわさ話。例 「私きれい〜」で知られる口裂け女話
流言…社会情報に関する限定的な話
デマ…日常的には偽りのうわさ話。根拠のないうわさ話。本来は敵対視する相手をおとしめるために政治的な意図的を持ち流す虚偽の情報。
うわさの公式
うわさには公式がある。心理学者オルポート・ポストマンにより作られた。
R=iXa
R:rumor うわさの流通量・流布量
i:importance その情報の重要性
a:ambiguity その情報の曖昧さ
Iかaのどちらかが0ならばうわさにはならないが、掛け合わせた積が大きければ大きいほど、爆発的うわさとなって拡がる。
曖昧さプラス「不安」が加わることにより、不安を掻き立てられ、うわさが拡大につながることもありうる。そして↓
自己成就的予言 根拠のない話でも人々が本当だと信じて行動することにより、うわさ話が現実化すること
うわさの定義 客観的な基準による検証を受けず人から人に連鎖的に伝達されるコミュニケーション
うわさ話に踊らないために
とは言っても、責任のないうわさ話は、今日もどこかで流れてると思う。自分の考え方や。感情にあったことは信じてしまうし、もっともらしく思え、感じ、わかっていてもどこかで信じたいとなる。曖昧な情報も、都合いい確証証拠をを信じ、反証証拠は無視し確証バイアスができてしまう。
そのためには、日頃からリテラシーを持つことが必要となるのだろう。何か気になるうわさ話が舞い込んだら、それは本当なのかという確認行為、そんなはずがないという内圧的チェックと周りの情報からの外圧的チェックをしていれば、簡単にはパニックにはならないですみそうだ。
風評被害の定義
ある社会問題(事件・事故・環境汚染・災害・不況)が報道されることにより、本来「安全」とされるもの(食品・商品・土地・企業)を人々が危険視し消費・観光・取引をやめることによってひき起こされる経済的被害のこと
まなび
丸呑みしていたうわさ話を、伝えたことはあるだろうか。伝えたことによりどうなったか思い出してみよう。また、伝えなかったこともあったはず。伝えずにいようと思ったのはなぜだったんだろう。
そんなに深く考えていなかったんじゃないかと思うが。うわさ話をそのまま伝えることは難しいということだけは、再確認できた。