予兆もなく突然やってくる嫌なやつ。それは夜中でも寝起きでも立っている時でも、こちらに関係なくやってくれる。
びきっ!鈍いフリしてグイグイ引っ張り続ける。
いたいーーーーー夜中ならなおさら、声を殺して叫ぶしかない。声にならない声で。痛いよー。
この瞬間は何もできない。ただひたすら、痛みと闘いながら落ち着くのを待つだけ。
そのあとは、思いっきりの愛情をかけてさすってやる。優しく優しく赤児の身体を撫でるように。
こむらがえりが終わったことへの安堵感と、痛みの交差が引けるまで気の済むまでさすり続ける。
ふくらはぎは、本当に中で何かがちぎれるんじゃないかと思ってパニックになる。
足の甲は、中途半端につりたがっているのがわかる。指の使い方で隙を狙うように硬くなる。
どちらも、残酷だ。
何が行けないのか考える。その時はそれしか頭にない。さする手は休むことなく‥
アレコレググっても、結局はっきりしたことはわからないのに、何かに集中することで気をそらしてる。
出かける時は、湿布を貼ったり、包帯で固定したり。
痛みをやわらげたい気持ちと、ここが痛んでるんだ!とマーキングするかのように。
ゔーーーーー
やばい。やばい。
あの変な痛みがやってきた。とっさに探して口にした。芍薬甘草湯。
苦い!まずい!早く効けー呪文のようにぶつぶつと呟いた。
【第2類医薬品】ツムラ漢方 芍薬甘草湯 しゃくやくかんぞうとう エキス顆粒 20包 (10日分) ツムラ68 tumura tsumura つむら 68番 漢方 漢方薬慌てて探して飲んだ漢方薬。2/3飲むのがやっとだった。
足の甲がやばい。なりそうだ‼︎両足で踏ん張って立ってみた。
動いたらつりそうで。その場から動けない。バランスを崩したら隙を与えたらやってくる‼︎
たまたま病院へ行った時相談してみた。内科外科の先生だが快く聞いてくれた。
結果、こむらがえりは神経だから、湿布をしてもあまり効果はなさそうだ。それより、内服薬をと。
次になったら飲んでみよう。半信半疑。お守り代わりに持ち歩いた。
思ったより早く出番がきたようだ。
恐る恐るだが、こむらがえりは起きずに動けてる。足のダルさはある。しばらく様子見だ。
おとなしく過ごそう。と思う気持ちと裏腹で頭は、アレもコレもやらなきゃと身体を動かそうとする。
束の間、あの恐怖痛を忘れてすごしている。
薬に負けた。頼ってしまった。そんな気持ちが、頭を過ぎる。
結果どうよ?自問自答タイム。
んーー
痛くないから、いいかっ。
こむらがえりに苦しんでいる人がいたら教えてあげよう。
なりやすい人は寝る前に予防として飲むといいらしい。
こむらがえりになったら、急いで飲むと効いてくるらしい。
笑顔で薬剤師は教えてくれた。
ありがとう。又、お守りとして側に置いておこう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。