日中の部屋の中、電気を付けっぱなしで白い壁をぼんやり見ながら考え事をしていたら、何やら目の前を黒い糸くずが「スー」っと。睫毛の先を人差し指で払ってみたもののスッキリしない。そんなことありませんか?それって飛蚊症の仕業かもしれませんよ。
飛蚊症 始まり
2021年4月突然取引停止宣言をされ個人事業者のこちらは放り出されました。今日から無職。30年来の付き合いは「ぶちっ」と斬られました。それからわずか1ヶ月も経たないうちに身体中に説明のつかない不調がはじまったのです。その中でもひどいのは日々の「ムカムカ」お腹がはっきりしないのです。不安は時間お構い無しに襲いかかります。逃れるっために普段は興味のなかったゲームアプリに夢中になること然り無駄な時間を過ごすこともありました。反省。その間、もちろん普段通りに近い生活を保ち仕事探しも必死でした。同年5月右の首筋が毎日痛くなり右目の調子がなんだかはっきりしない日が続きました。ピントが合わなかったりぼやけて見えたり暗い部屋に行くと右目の脇の方に見えないはずの光が見えたり・・・それに伴い右こめかみもいつも凝り固まっているような感じで時に歯茎までダルダルでした。そんなある日、ふと顔を上にあげ壁の方を見つめたら「ん?」見えるんです。黒いモヤが。右目にだけ。目を上下に動かすたびに付いてくるんです。何度目を擦ってみてもモヤモヤ〜がそこにありました。
飛蚊症とは
明るい日の光があるところや、白っぽいかべや物、青空を見上げた時、糸くずやアメーバーのようなモヤモヤ浮遊物が見える症状のことを飛蚊症というようです。視線をあちこちに動かしても一緒に付いてくるように感じます。形や数大きさも様々で目をこすっても瞬きをしても寝て起きてもやっぱり消えずに見えるのが特徴なようですが、暗いところでは案外気にならないものです。
飛蚊症 原因
一番の原因で多いのは硝子体剥離によるものです。硝子体とその奥にある網膜はピタリと通常はくっついています。そこが外れると接着部分が硝子体混濁になり、その影が飛蚊症となるのです。大きな輪が見え、やがて小さな黒点に数が増えたように見え、位置も変化しやがて気づかなくなることもあります。
硝子体剥離の原因は、加齢による老化現象・強度の近視・目の打撲により起こります。治療方法は無いようですが、進行するものでもなさそうです。
飛蚊症になるには原因があります。「加齢による」「ストレスによる」「怖い病気による」です。
加齢による原因
男性も女性も40歳を越えたあたりから気づくようです。酷い近視の人もなりやすいようです。
目の中にはゼリー状の硝子体がぎっしり詰まってます。この硝子体が加齢に伴い融解し萎縮します。そうなることで網膜と硝子体の間に隙間ができます。それではじめて飛蚊症の自覚を感じるようです。
ストレスによる原因
人はストレスを受けると活性酸素が大量に発生します。活性酸素は硝子体の組織を変質させ飛蚊症を発生させる原因となります。発生してすぐ起きる症状ではありませんが、あまりにも多過ぎる活性酸素は酵素による分解組織が間に合わず飛蚊症を引き起こします。
怖い病気による原因
網膜剥離・網膜裂孔・眼底出血・ぶどう膜炎などの病気でも硝子体が濁り飛蚊症の症状があるようです。「光視症」も初期症状としてあらわれるのも少なくありません。その場合は精密検査をお勧めします。
「光視症」とは 視野の一部に光が一瞬走って見える症状。なんらかの原因で網膜に刺激があった時に起こる。飛蚊症と併発することが多い。頭の血管の痙写(脳貧血に似る)が原因もあるが、網膜剥離など目の病気が原因の時もある。
飛蚊症 検査
どうやら強いストレスが原因のようです。慌ててかかりつけの眼科へ行きました。症状を説明したらそのまま検査になりました。
精密眼底検査
治療室に呼ばれ、目薬を右目にたら〜と点眼されました。瞳孔を開くというものです。20〜30分で瞳孔が開いたのが確認され医師の元へ呼ばれました。しょうてんが合わず確かに見えずらかったです。
暗い部屋で右目を隅々まで観察・検査をしました。結果、加齢によるものだそうで半分安心、半分加齢を認めなきゃと苦笑いでした。
開いた瞳孔が戻るまで5〜8時間かかると説明されました。車で来院していなかったので運転による危険は心配ありませんでした。帰り道、お天気がよく光の反射があちこち眩しかったのを覚えています。何を見てもピンボケで転ばないように歩きながら笑いがこみ上げてきました。帰宅後、少し休み気がついたらいつも通りもやっと景色が見えました。
飛蚊症 対策
邪魔な飛蚊症をなるべく増やさない生活を提案します。
対策 1
原因の多くは活性酸素です。この活性酸素を発生させる主な原因は紫外線になります。外出時は大切な目を日光による紫外線から守りためにもサングラス着用は必須です。パソコン画面・テレビ鑑賞など利用時間を減らす工夫が大切です。活性酸素を体内に発生させないことがポイントです。
活性酸素は直接体内の細胞を攻撃して酸化させてしまう。
対策 2
紫外線などにより生じた酸化物(タンパク質・脂質)は硝子体に対して大きな障害となります。正常時は酵素が分泌して酸化物を除去する働きがありますが加齢・ストレスにより酵素が不足してしまいます。ですから食生活の見直しや、必要とされる栄養を意識して摂取することが大切になります。
これによって、少しずつですが不純物が溶け出し飛蚊症が消えていきます。しかし、それはとても時間がかかります。じっくり腰を据えて酸化物の掃除に取り組む必要がありそうです。
目を守る積極的に摂取したい食品に、抗酸化ポリフェノール・ミネラル・オメガ3脂肪酸・抗酸化ビタミンがあげられます。
抗酸化ポリフェノールとは
・ビタミンA 人参・南瓜・ニラ・モロヘイヤ・レバー・うなぎ・マンゴー・スイカ〜目に潤い与える
・ビタミンC レモン・苺・オレンジ・みかん・さつまいも・キャベツ〜水晶体の酸化防止
・ビタミンE アーモンド・玄米・赤ピーマン・ブロッコリー・銀たら〜細胞の破壊防止
普段何気なく口に物を運んでいましたが、考えて食べなくてはと反省しました。
最後に
身体の免疫機能が正常であれば目に発生した活性酸素はすぐに分解する酵素が分泌され、組織の酸化防止をしてくれますが、加齢に伴い酵素分泌も減るので組織の酸化を抑えきれず飛蚊症になってしまいます。そのためにはやはり日々の生活を見直す必要が大切だと気づきました。
無理はせず疲れたら休むなど、なんでも「ほどほどに」を念頭に生活していけたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。