「何度でも言おう。こむら返りになんかなりたくないんだ。あんな痛み大嫌いだ。」
夜中にひとり、声を殺して唸り時間の経つのを待つことの辛いことと言ったら。できれば、もう2度と味わいたくない場面のひとつです。
お年頃になると一度は経験あることのひとつではないでしょうか。なぜ、こんなにも苦しめられなきゃいけないのでしょう。原因を知り対策をとりたいと思います。お付き合いください。
こむら返り、治せる
一度ガチッとつった足は2、3日痛みがひけず触るとコロンとこれだなっていう痛みの塊があるようなきがします。優しくマッサージしたりさすったりして痛みを逃すのがやっとです。
痛みがあまりにもひどい時は、病院で(内科でOK)薬が処方されます。かかりつけ医に相談してみて下さい。内容として、漢方薬、抗不安薬、筋弛緩薬など症状にあった薬を処方してくれます。ビタミンEを積極的に摂るのも効果期待できそうです。
高齢者の方は、ミネラル補給と睡眠前の水分補給は必須です。
こむら返り、なぜ起こる
身体は不思議です。
収縮運動は、大脳から発信された信号がふくらはぎへと直結する末梢神経へ伝達されるのが通常です。こむらがえりは、この信号がふくらはぎの一部の筋肉にしか伝達されず、その部分が過度に収縮して異常事態が起きたことを言います。
長時間の運動をし疲れたり、ウオーミングアップ不足や体力低下、特に高齢者は慢性の運動不足のため少し足を伸ばしたりふくらはぎを打ったりしただけでもこむらがえりを起こしやすくなるようです。
それ以外でこむらがえりを発生するようなら、他の疾病が原因の場合もあるようです。腰椎椎間板ヘルニア・糖尿病・腎不全・動脈硬化・甲状腺異常・妊娠など考えられるます。
足がつるとは、筋肉が収縮バランスを崩して、異常収縮を起こし元に戻らないことを言うようです。一般的に身体を急に動かした時になるようです。
なぜ?寝ている時?
普通の健康人でも激しい運動や長時間の立ち仕事の後には下半身を中心に起こります。50歳以上はほぼ全員経験し、60歳は6%が毎晩のようにこむら返りに襲われているようです。
一般的に普通の人は過剰なイオンは尿・汗などで身体の外へ排出され調節されます。ところが睡眠時にたくさんの汗をかき知らぬ間に脱水傾向、さらに寝返りなどせず全身ほとんど動かさず、心拍が減り血行不良、夏の暑い夜エアコンをつけっぱなしで就寝してしまったり、何もかけず足の筋肉を冷え血管収縮を起こすなど、悪い状況でイオンのバランスが崩れてしまいます。そこへたまたま寝返りを打ち筋肉を刺激し細胞が暴走して筋肉の過剰収縮が発生し「ビキン!」とこむらがえりを起こすことになるようです。
原因をまとめてみた
- ・ミネラルバランスの乱れ カルシウムやカリウムは筋肉伝達に欠かせないもの。さらにこれらを調合しているのがマグネシウム。マグネシウム不足だと腱紡錘の機能低下に。
- ・水分不足 飲酒・コーヒーの摂り過ぎると脱水に。睡眠中の汗。
- ・血行不良 身体の冷え・睡眠時・座りっぱなしによる血行不良
- ・体温低下 夏のエアコンによる冷え
- ・筋力低下 女性はホルモン減による筋力低下・高齢による筋力低下
- ・環境・寝る体制 重い布団で仰向けに寝る
こむら返り、なりやすい
はっきりとした原因はまだ判っていないようですが、運動中に起こる・立ちっぱなしの仕事・高齢者・妊娠中の方がなりやすいようです。
こむら返り、対策
激しい運動前にはストレッチや準備運動が効果的です。運動後や、発汗後は水分補給はもちろんですが、塩分補給も忘れないなど生活習慣の改善を意識的にしていきましょう。
また、日常生活においてもこまめにストレッチを取り入れ、マッサージをするなど疲れた身体をいたわってあげましょう。
- 今夜こむらがえりに襲われたら、試してみてはいかがでしょう。
- ・膝を伸ばしたまま座り突っ張った足の爪先を掴んでゆっくり手前に引きます。
- ・アキレス腱を伸ばす要領で足を前後に開きつった方のふくらはぎをゆっくり伸ばす。
- ・壁に両手をつけてもいい。
- ・ふくらはぎ全体を揉みほぐすように優しくマッサージする。
最後に
こむら返りは不意に身体を動かした時に起こりやすい症状ではありますが、栄養不足・過多・水分不足・エアコンによる冷え・急激な寒暖差・熱中症などが原因です。日頃から立ちっぱなしによる足の酷使・筋肉疲労以外でも足がつる時は、食生活の見直しをしたり、こまめな水分補給で身体のミネラルバランスを整え、足を冷やさず、運動後はストレッチやマッサージで予防しましょう。就寝前、コップ1杯の水を忘れずに。乾いた花へお水をあげるイメージですかね。
最後までお読み頂きありがとうございました。