
外観
伊豆長岡温泉にある「湯治場 弘法の湯 本店」に初めて足を踏み入れたとき、湯の香りのやわらかさに思わず深呼吸しました。湯治と聞くと、少し踏み込みづらい印象を持つ人もいますが、この宿ではその心配が自然と消えていきます。湯に浸かると、肌にまとわりつくような滑らかさがあり、ほどよい温度が体の奥に染み込んでいくのを感じます。湯上がりに外の空気を吸えば、伊豆らしい穏やかな気候が体を包み、胸の奥の緊張がゆっくりほどけていきます。館内は気取らず落ち着いた雰囲気で、湯治初心者でもくつろげる居心地の良さがあります。大げさなリセットではなく、日々の疲れを丁寧に洗い流してくれるような時間が流れていて、ふと「ここなら自分のペースで休める」と感じられるのが魅力です。帰る頃には、体が軽く、気持ちに柔らかさが戻っています。

中庭
[場所] 伊豆長岡温泉 湯治場 弘法の湯 本店 (静岡県伊豆の国市)
- 住所:静岡県伊豆の国市古奈 1179
- 電話番号:055-948-2617
[アクセス]
- 公共交通:三島駅(新幹線) → 伊豆箱根鉄道・伊豆長岡駅下車(約20分) → バスで「長岡総合会館前」下車(約5分) → 徒歩すぐ
- 車:東名 沼津IC → 伊豆縦貫道 → 長岡北IC → 国道414号 → 県道経由(約800 m左折など
- 駐車場:80台、無料
[料金] 素泊まり6,000〜9,800円前後。湯治連泊プランあり。季節により変動。

中庭
弘法の湯 本店で最初に心を掴まれるのは、湯の優しさです。伊豆長岡温泉は古くから「長く浸かれる湯」として知られており、その特徴が湯治向きとして愛されてきました。湯はやわらかく肌なじみが良く、湯船に入ると体をふわりと包むような温もりが広がります。熱すぎない温度のため、長湯をしても体に負担がかからず、湯治初心者でも安心して湯と向き合えます。湯から上がった後は、体の芯に穏やかな火が灯ったように温かさが続き、自然と呼吸がゆっくり深くなります。その変化が湯治の何よりの魅力です。
館内は華美な装飾を避け、落ち着いた雰囲気にまとめられています。廊下を歩くと木の香りがふわりと漂い、静けさが心地よく寄り添ってきます。部屋に入ると、窓から差し込む柔らかな光が布団を照らし、自然と横になりたくなる安心感があります。湯治というのは、豪華な体験ではなく、休むことそのものに価値を見出す時間です。弘法の湯 本店はその“休むための空気”が整っており、どこにいても深い呼吸ができるような空間になっています。

J【2階洋室ツインベッド】2~4名さまご利用お部屋

F【2・3階和室】1~4名様(約10畳)客室温泉檜風呂付

K【2階和洋室】2~4名さまご利用お部屋(客室温泉和風呂付)
湯治で過ごす時間の楽しみは、湯と休息のリズムが自然と整っていくこと。朝に湯に浸かり、布団で少し休む。昼食後は散歩をし、帰ってまた湯に浸かる。そして夜は静かに湯で体を温め、眠りにつく。この繰り返しが体と心の余白をつくり、ゆっくりと巡りを整えてくれます。弘法の湯 本店ではこのリズムが驚くほど自然に身についていき、滞在を続けているうちに日常のざわめきが遠ざかっていくのに気づきます。

女子ミストサウナ

女子岩盤浴

女子露天風呂

女子ラドン浴

男女共用岩盤浴

男子ラドン浴

男子露天風呂

男子ミストサウナ
食事は地元の食材を中心に、体に負担の少ない献立が並びます。特に野菜や海の恵みを使った料理は、湯治で温まった体にやさしく染み渡り、胃にも軽やかです。湯治では「食べ過ぎないこと」も大切な要素で、その点でも弘法の湯 本店は無理のない工夫がされています。しっかり食べながらも重たさを感じず、湯治リズムに寄り添った過ごし方ができるのです。

朝食

懐石料理”匠”

未就学児夕食

特別夕食

懐石料理”和nagomi”
宿の周辺を散策する時間もまた、湯治の楽しみを広げてくれます。伊豆長岡は気候が穏やかで、歩くだけで体が緩むような空気に満ちています。少し歩けば、川のせせらぎが耳に心地よく、富士山の姿が遠くに顔を出すこともあります。湯治では無理に動く必要はなく、ただ自分のペースで歩き、風を感じるだけで充分です。散歩から戻って湯に浸かると、不思議なほど心が澄んでいきます。

ファスティングプラン

エステルーム
弘法の湯 本店は、湯治初心者が安心して滞在できる明快な仕組みを持っています。スタッフは過度に干渉せず、必要なときは静かに寄り添う距離感が絶妙で、初めてでも孤独を感じることがありません。湯治には「自分のペースで過ごせること」が重要ですが、この宿はその自由さを守りながら、居心地のよい安心感を添えてくれます。あれもこれもと予定を入れず、湯と休息と散歩を繰り返すだけで、肩の荷がふっと軽くなるのを感じるはずです。

ストーンセラピールーム
友人にそっとすすめたくなる理由は、この宿の湯治が特別なことを求めないからです。静かに湯に浸かり、体を温め、必要な分だけ休む。それだけで、驚くほどの変化を感じられる場所は多くありません。華やかさではなく、丁寧な静けさに満ちたこの宿には、「また戻りたい」と自然に思わせてくれる力があります。湯治という文化を気負わずに始めたいとき、弘法の湯 本店は良き案内役となってくれるはずです。

中庭
もし体の声に耳を澄ませたくなったら、伊豆の穏やかな湯に身を預けてみてください。ゆっくり整う時間が静かに迎えてくれます。
必要なときに思い返せるよう、そっと手元に置いておいてください。


