
向瀧冬の風物詩「雪見ろうそく」
会津の山々に抱かれ、川音が静かに寄り添う東山温泉。その流れのそばに、向瀧は変わらぬ姿で佇んでいる。赤い橋を渡ると、空気が一段やわらぎ、時間の進み方がゆっくりになるのを感じる。ここでは、過去と現在が穏やかに重なり合い、滞在そのものが静かな物語の一章のように感じられる。

新緑の玄関
(名称・住所・電話番号)
・名称:向瀧
・住所:福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
・電話番号:0242-27-7501
(アクセス)
JR会津若松駅より車で約15分。
市街地から程よく離れ、自然の気配が濃くなる道のり。
赤い橋を渡ると、宿の世界が静かに始まる。
(料金)
1泊2食付き:大人1名あたり約25,000円〜55,000円
※季節・客室・プランにより変動
向瀧は、会津藩ゆかりの宿として知られ、国の登録有形文化財にも指定されている。木造三層の建物は、時代の空気をそのまま宿しながらも、手入れが行き届き、今も心地よい滞在を支えている。廊下を歩くと、床板の音や柱の陰影が、静かに歴史を語りかけてくる。

温泉は源泉かけ流し。やわらかな湯が身体を包み込み、深いところから緊張を解いていく。露天風呂では、川のせせらぎとともに湯に浸かることができ、自然との距離がさらに近づく。


さるの湯


きつね湯

貸切家族風呂「つた」
客室はすべて異なる趣を持ち、どの部屋にも落ち着きがある。窓の外に広がる庭や川の景色が、滞在の時間に静かな奥行きを与えてくれる。

中庭向きの客室の一例

湯川を望む客室の一例
食事は会津の風土を映した日本料理。土地の素材を丁寧に生かし、派手さを抑えた味わいが印象に残る。

伝承の逸品「鯉の甘煮」

郷土料理の中でも人気の「こづゆ」

春献立の一例

向瀧で過ごす時間は、豪華さを誇るものではない。けれど、積み重ねられてきた時間と誠実なもてなしが、深い満足感をもたらしてくれる。

しだれ桜と月
建物の息づかいを感じながら、静かな湯の時間を過ごしたいとき、この宿は自然な選択になる。会津の流れに身を預けるような滞在を、ここで味わってほしい。

向瀧冬の風物詩「雪見ろうそく」
赤い橋、木の香り、湯の温もり。心を整えたいときに、そっと思い返したくなる情景が、静かに残り続ける。


