
陶湶 御所坊 正面風景
有馬温泉の坂道をゆっくりと進むと、長い時間を静かに受け止めてきた宿が姿を現す。陶泉 御所坊は、華やかさを誇るのではなく、積み重ねてきた年月そのものを佇まいに映す温泉旅館だ。扉をくぐると、木の温もりとやわらかな光が迎えてくれ、外の世界からそっと切り離された感覚に包まれる。館内には急ぐ空気がなく、会話も自然と小さくなる。ここでは、肩を並べて過ごす静かな時間こそが、何より贅沢に感じられる。

御所坊 玄関
(名称・住所・電話番号)
・名称:陶泉 御所坊
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町858
・電話番号:078-904-0551
(アクセス)
神戸市中心部から電車で約30分、有馬温泉駅下車。
駅から温泉街を歩いて数分。
都市の気配が少しずつ遠のき、自然と心が落ち着いていく道のり。
(料金)
1泊2食付き:大人1名あたり約30,000円〜60,000円
※季節・客室タイプにより変動

待合室
陶泉 御所坊は、日本でも屈指の歴史を誇る温泉旅館のひとつ。長い年月を経てもなお、過去に縛られることなく、静かに今の感覚と調和している。館内には古材の梁や柱が息づき、控えめに配された美術品や工芸品が、空間に奥行きを与えている。

お部屋の広縁

御所泉源
有馬温泉特有の鉄分を含んだ湯は、深い色合いと柔らかな温もりが特徴だ。湯に身を沈めると、身体がじんわりと温まり、余計な力が自然に抜けていく。言葉を交わさずとも、同じ湯に浸かることで共有できる感覚があり、二人の距離が静かに近づく。



金郷泉 半露天

貸切温泉 湯屋松風「頼(ライ)」
客室はそれぞれ趣が異なり、過度な装飾を避けた設えが心地よい。窓から見える山の稜線や、夜の静けさが、滞在の時間をより深くしてくれる。

<天楽>33 玄関

<天楽>33

<中庸 > ワーケーション

心楽501 客室風呂

<地久>
食事は季節を大切にした懐石料理。素材の持ち味を丁寧に引き出し、ひと皿ごとに会話が自然と生まれるような構成になっている。

朝食 黒豆の湯豆腐

夕食 一例
館内を歩くたび、足音や木のきしむ音がやさしく響く。それらは決して古さを主張するものではなく、ここで過ごしてきた人々の時間が静かに重なっている証のように感じられる。派手さではなく、深さで心を満たす宿。それが陶泉 御所坊の本質だ。

茶房チックタク

ギャラリー・レティ―ロ・ドウロ

パン・ド・ボウ
忙しさから一歩離れ、静けさの中で向き合う時間を持ちたいと感じたなら、この宿は自然な選択になる。湯に浸かり、食事を楽しみ、何もしない贅沢を味わってほしい。

湯の温もり、木の香り、夜の静寂。ふとした瞬間に思い出したくなる情景が、ここにはある。心の奥にそっと置いておきたくなる場所として、記憶に残り続けるだろう。


