今更ですが、目の前の会話相手の心理状態に気づいたことありますか。親・子、先生、医者、会社関係・ご近所さん。判りたくもないけれど失礼もしたくないものです。
視線と心理
先日、『ちょっと苦手になった目上の人の話を一方的に聞く』と言うミッションがありました。聞いててあまり楽しい話じゃ無かったので、つい心ここにあらずで言い分を聞いて居たのですが、話す時の仕草が気になりだしました。その人は、自分の主張をするときは必ず上を見つめるんです。まるでそこに誰かいるかのごとく一点を見つめて話すんです。
その視線の先が気になって、気になって、最後の方は2人とも視線を上にむけたまま相槌を打つ感じでした。笑。。
確か、嘘をつくときは右上を見つめる・・・という心理を思い出しました。今回のように、上を見ながら話す心理はどんな時なのでしょう。
自分なりに、視線から相手の心理状態を調べ、まとめてみました。
右上を見る
looking up to the right 未来のイメージ・想像を構成 嘘は未知の情報
左上を見る
looking up to the left 過去の体験・物忘れ 記憶を思い起こす
右下を見る
looking down to the right 肉体的苦痛・身体的圧力 身体の変化が気になる
左下を見る
looking down to the left 音・風・聴覚 自分自身へ問いかけ・独り言との対話
直視
direct view 誠意・信頼感
見下ろす
looking down 支配的な態度 自分が相手より偉い 自己権威の主張
視線と心理+α
視線のやり場ひとつで、お互い気づかず心はダダ漏れです。会話中、このことが頭の中にあると、もっと相手の話を理解することが出来るのです。相手にも、当然こちらの心が伝わっているんでしょうから数えきれない失礼を重ねてきたことでしょう。
右から左にそらす
divert your gaze from right to left 相手を拒絶・反対・会話に興味がない
上目使い
looking up 頼りにしたり甘えたりしたい時 低姿勢
下にそらす
divert your gaze down 恐怖心・警戒心
キョロキョロする
eyes darting back and forth 相手に対して不安感がある・落ち着かない・考えが巡る・嘘を疑う
ぐるっと上を見る
look around イライラする・呆れる・相手を見下す
視線に、細かなサインが散りばめられていることに気づきますね。見落とすと大切なタイミングを、外してしまうこともあります。観察がいかに大事か。目を見て話す。やはり基本ですね。
普段から意識して会話をするようになれば、詐欺師に騙される心配もなくなるのかしら。
最後に
普段、意識することなくたくさんの人と会話してきました。視線と心理の関係を知っていた人にとって、私の心理は滑稽に写っていたことでしょう。逆に、あの時この知識があれば、心のサインに気付きもっと柔軟に対応できたのでは・・感慨深いものがあります。大切なことを見逃した人生だったようにも感じました。
最後までご覧いただきありがとうございました。