社会的孤立は健康に対し、喫煙・運動不足・肥満・高血圧に匹敵する危険因子。肥満と笑っていられないのかもしれない。肥満の影には、疎外感、不安によるやけ食いや諦めが隠れているのかもしれない。心の痛み感じていないだろうか。
孤独と健康
孤独とは、短期的には適応的な場合もあり・慢性的は危険なものもある。なぜ健康リスクを高めてしまうのか。
プロセスは2つ。間接的影響と直接的影響。
ひとつめ 関節的影響
普段、少なからず人の目に映る自分を意識して生活していると思う。人に接しない生活を送ることにより、そうした意識が低下していく。自己制御能力の低下となる。それに伴い心と身体の健康状態が悪化し、高脂肪の食品をパクパク食べるなど、自滅的な行動をとってしまいかねない。孤独感が強ければ強いほど生活習慣の乱れにつながるようだ。身体によい物を欲しがらず、健康に悪そうなものを過剰に食べるようになる傾向があるようだ。
ふたつめ 直接的影響
身体的損傷・社会的阻害によるシグナルで心の痛みが起こる。
仲間はずれにされ心がダメージを受けるのはもちろんのこと、頭の中でも同じように苦痛を感じているという。その痛みは、身体の損傷に匹敵する危機と言われている。
孤独は交感神経系の活動を高める傾向がある。
交感神経系は目の前の危険に対処しようと、必要以上に身体を警戒モードに保つことで、かえって身体を疲れさせてしまう。このように、孤独そのものが健康を損なう危険因子となり直接的に健康リスクを高めていると言われる。
交感神経系 fight & flight ( 闘争と逃走)と呼ばれる
具体的に
孤独を感じていると
•眠りにつくまでも時間がかかり、日中の疲労感も大きく感じる
•普段の睡眠時間をとれたとしても、良い睡眠の質ではなさそうだ
•休んでも疲労回復することの妨げになる
孤独を大きな危機だと考える理由として、社会的人間は動物である。それゆえ孤独を嫌い、心身が健康を脅かすとされている。
孤立死・孤独死
単身世帯の増加に伴い、自宅でひとり静かに息をひきとり誰にも気づいてもらえず、数日後に確認される孤独死。厚生労働省により孤立死と言葉を改められたようだ。
孤立死高齢者の独居を想定させ、支援の幅を限定されてしまう恐れあるとのことより孤独死より孤独死に変更された。何らかの理由で社会的に孤立し、他者との付き合いもほとんどない生活を送っているひとびとの死を想定したものと思われる。
孤立と緩和
誰かと一緒に居たいと言う気持ち…親和欲求
他者と過ごすことで、ポジティブな気持ちに慣れると言うことである。
アイコンタクトや、言葉がけなどし励ましあえると、痛みが和らぎ、他者の存在は痛みへの耐性をもつくってくれる。
ただ、単に言葉を交わす相手がいるだけでは、あまり痛みは変わらないようだ。
主観的孤独感
孤独の感じ方には、大きな個人差がある。客観的に見て孤立しているように見えても、当の本人は孤独を感じていない人もいる。反対に、人付き合いもあり、外との接触が多く見られても、強い孤独を感じている人もいる。
孤独は耐え難く、自発的に逃れようとする。気がつかず、うつ状態があらわれる場合もあるようだ。
一時的な孤独感は誰にでもあることだが、長期的な時は、誰かに相談するなり、人に意識的に会うなどが必要と思われる。
自分のまわりに、気になる存在が居るのなら、お勧めしてみるのはどうだろう。少しでも、こころのよりどころになってもらいたいと願う。
近年ではSNS・コミュニケーションロボット・他にはペットなどが、孤立の緩和となり、心をまぎらすことができそうだ。
おわりに
孤独の克服・つきあいかたを自分なりにコントロール出来ればいいのかなと、今のところは考えた。